放送・通信技術の進歩とともに歩んできた技術者集団
当社は放送や通信に関連する分野で技術を発揮しているメーカー。放送局用各種信号発生器・変調機・標準復調器をはじめ、TV・VTR生産工場用各種計測システム、TV・VTR関連各種信号発生器や応用測定器、さらに衛星通信用、衛星放送、CATV、光通信などの各種変復調器・関連機器などまで多様な製品の開発・製造に取り組んでいます。TV・VTR工場用の試験電波発生装置では、国内でおよそ70〜80%のシェアを獲得。海外60数カ国で当社の製品が活用されており、海外でのシェアもおよそ60〜70%に達しています。技術開発の面では、日本でTV音声多重試験放送開始の2年前にあたる1969年に、業界内で初めてオールトランジスタ化試験用TV信号発生器を発売。翌70年にはYV音声多重変復調器を発売しており、その後は、西ドイツ方式の音声多重変復調器、あるいは衛星放送試験信号発生器なども発売。常に放送・通信技術の技術に先駆け、その進歩とともに成長してきた技術集団なのです。今後も、TV放送や衛星放送、ラジオのFM放送にデータや道路ナビゲーションシステムの情報などを多重化して送るマルチメディア放送が計画されています。そして、次世代放送技術の試作機開発から参画するなど、当社はこの分野の未来技術にも積極的に取り組んでいます。
社員からのアイデアを吸い上げ、新製品開発へと結びつける
当社では製品開発に関する提案制度を設けています。開発技術者のほか、製造部門や営業部門、一般職社員まで広く窓口を開き、社員からのアイデアを募集。所定の提案用紙に開発主旨や主要性能などを記入し、いつでも会社に提出できるようになっています。その際には単なるアイデアだけでなく、販売目標価格・台数、開発費用なども提案者が記入します。その市場性も判断した上で提案されるわけです。いわば、それだけ真剣で積極的な提案制度なのです。もちろん、当社が世の中に送り出した新製品の中には、この提案制度から誕生したものもあります。