快適な都市空間づくりに向けて
トータル提案を実践する、
設備・建築・土木の総合技術集団

設備・建築・土木の総合技術を結集し、
さまざまな都市空間を創造

 都市空間に対するニーズは大きく変わりつつある。たとえば最近では一つのビルが完成すると、その建築技術とともに、最新鋭の設備や機器システム、あるいは周辺環境との融合なども注目を集めるようになった。単純な器という考え方ではなく、便利で安心感に満ちた住宅環境、機能性に富んだビル空間、自然と調和した美しい町並みなど、人と自然と技術が融合するような環境づくりが求められているのである。そのため都市環境づくりは、その基礎となる土木技術、超高層ビルなどに代表される建築技術、ビルに生命を吹き込む設備、そしてオフィス環境・住宅環境のインテリアにいたるまで、多方面の技術力を結集して進められる時代に突入しいたといえるだろう。
 当社は1961年に設備工事からスタートし、土木、建築、リフォームなど次々と事業領域を広げてきた企業である。現在では、高層ビルから一般住宅、店舗などの建築工事やインテリア設計、ガス設備工事、空調、給排水・衛生、暖冷房設備工事、さらに住宅設備機器まで、オフィス環境や住環境をターゲットに幅広い事業を展開。設備・建築・土木の総合化技術を結集し、さまざまな都市空間の創造に取り組んでいる。

トータル提案を行う総合企業をめざした
“超長期事業ビジョン2010”

 当社では1993年に、西暦2010年を目標にした“超長期事業ビジョン”を策定した。そのビジョンの中核をなしているのが、今後の事業展開についての項目である。これまで積み重ねてきた実績や技術をもとに、東京首都圏を主要な事業エリアにする“総合設備・技術・土木企業”として経営基盤を確立。それぞれの分野で企画・プランニング、設計・積算・施工管理、あるいはメンテナンスや新技術・新工法開発にいたるまでの一貫した業務に取り組み、複合化・システム化された技術をもとにお客様や社会に対してトータルメリットを提供していく。また一方で、“人を大切にする、人を活かす”という企業理念を追求し、社員だけでなく、お客様、地域、社会といった方面でも“人への優しさ”に焦点をあてたヒューマンな都市環境づくりを進めていく。そして、都市創造をトータルに提案していけるような事業体制をつくりあげていく。このほか、株式の早期上場、売上高1500億円企業への成長など、発展をめざしている。

新技術・新工法を開発

 都市に生命を吹き込む役割を果たしているのが、ガス配管設備や、空調設備、給排水・衛生設備などである。とくにガス配管設備に関しては東京ガスとともに、新技術・新工法を数多く開発。たとえば、「DRエンジアリング」はX線や超音波などを活用した高精度な配管診断システムで、劣化の早期発見と適切なリノベーションを可能にしている。また、業界のノーベル賞といわれる太田賞を受賞した「オートボーリング工法」は、道路に小さな縦穴をあけるだけでガス管の引き込み工事ができる画期的な技術である。さらにガス管のリノベーションを行う際に道路の切削を最小限に抑える「反転シール工法」を確立するなど、新しい技術への取り組みも次々と実を結んでいる。これらの技術は、霞ヶ関ビルの改修工事、あるいは地震災害地の復旧作業にもでも大きな成果をあげている。今後はこうした技術力をベースにして、土地造成などの一般土木工事の比率を高め、土木事業部門の総合技術化を図っていく。

鉄筋・鉄骨・木造まで、
あらゆる建築物に対して一括提案

 当社の建築事業がスタートしたのは、およそ7年前。すでに企画・プランニングから設計・施工までを手がけていく“一貫体制”を整え、事業実績も順調に積み重ねている。もちろん建築業界の中では歴史の浅い存在といえるが、逆にこれまでの業界の既成概念にとらわれない斬新な発想力・提案力を最大限に発揮し、お客様から高い評価を獲得している。また、ガス、空調、給排水・衛生設備などの分野で豊富な技術ノウハウを蓄積していることも、当社ならではのオリジナリティといえるだろう。そのため、建築と設備を切り離して考えるのではなく、総合的な観点から一つのシステムとしてとらえた“一括提案・一括施工”を実施。お客様のきめ細かな要望にも的確に応えた、価値の高いプランを立案している。工種・構造的にも、オフィスビル、マンション、商業施設、工場、ホール、あるいは一般注文住宅までトータルに対応しており、最近ではJVによる建築プロジェクトにも数多く参加している。

キッチン、バス、サニタリーを
中心に快適な居住空間を提案

 余暇の充実、ライフスタイルの多様化にともなって、居住空間に対する人々の関心が高まり、リフォームやインテリアに関するニーズが増大を続けている。リフォーム事業は、首都圏だけを見ても2兆円を超える大規模なマーケットを形成している有望な分野である。当社はこの分野にも本格的に取り組み、各種住宅設備機器の交換、生活関連商品の販売から、一戸建て住宅・マンションの全面改装にいたるまで、幅広いリフォーム・インテリア事業を展開している。社内では、女性ならではの感性やセンスを活かした快適な生活空間づくりをめざし、“ハウジングPAL(Planning Advice Lady)”と呼ばれる女性のプロ集団を結成。インテリアやリフォームの相談に対するコンサルティングから、プランニング、設計・施工、アフターフォローにいたるまで、総合的なサービスを提供している。とくにキッチン、バス、サニタリー、リビング関連のリフォームを中心として、着実に業績を拡大中である。