衛星通信、移動体通信、
企業内通信を柱に展開

 当社は、通信の世界で技術力を発揮している企業。とくに衛星通信、移動体通信、企業内通信の3分野を事業の柱にしている。その業務も、機器・システムの設計開発から製造、施設の施工や保守まで幅広く、総合的な体制で臨んでいる。衛星通信は設立当初からの主業務でもあり、衛星テレビ中継の実験にも参加し、早くからこの分野の技術発展に関わってきた。アメリカをはじめ各国の地上局設置にも豊富な実績があり、本格的な衛星通信時代の実現に大きく貢献している。また移動体通信においては、ポケットベル、微小電力通信装置、MCA無線機など携帯用小型通信装置などを主体に取り組んでいる。もちろん基地局・中継局の設置・保守も当社の守備範囲である。さらに企業内通信については、LANを中心に数多くのインテリジェントビルの通信システムを一括受注。LAN(情報系)、PBX(電話系)、CATV(映像系)をトータルに手がけている。

技術者は400名、
職種も専攻も幅が広い

 従業員458名のうち、技術者はおよそ400名。この数字だけをみても技術者比率の高さがうかがえる。技術者の専攻分野も電気・電子から通信、情報、機械、土木・建築まで多彩で、それぞれの社員が専門性を存分に発揮している。また職種的にも、設計開発からソフト開発、現地調整、保守まで、幅広いフィールドを形成している。自己申告制が導入されているため、希望する技術分野や職種などを積極的にアピールすることも可能。あらゆる専攻分野、個性の社員が必ず適性を見つけられる会社なのである。通信は、大きな可能性を秘めている分野。技術的には、超高速・大容量の衛星通信も、電話回線によるB−ISDNなども、ごく一般的なものになっていくであろう。またマーケット的に見ても、加速度的な伸びを見せていくことが予測されている。技術者が夢をもって取り組める世界なのである。

技術提案型メーカーへ、
企業変身推進運動を推進中

 情報通信の常識が刻々と書き換えられていく中では、常に未来に目を向け、技術を先取りしていくことが成長のカギになる。そこで当社では、94年1月から“企業変身推進運動”をスタート。これは、新人からトップまで全社員の手で、新時代に即した姿へと会社を変えていこうというもの。技術部門では、創造的で機動的な組織をつくるため、部課制からプロジェクトチーム制へ移行も検討している。事業面では主要取引先のNEC以外にも積極的にユーザーを開拓していく。一方、CI関係では社名変更と同時に、社内にも技術+サービス業としての意識づけを進めていく。技術力を基礎に提案型の事業を繰り広げる、そんな技術提案型メーカーをめざしている。