入社5年目の
普通の仕事。

コスメティック・医薬品などを扱う当社では、自主性が尊重され、各店舗にかなり権限が持たされている。しかも、意欲や能力によって若いうちから重要な仕事も任されるから、自分の努力次第でどんどん担当の範囲が広がっていく。サブチーフともなれば、店長をサポートしながら、店舗運営にも直接的に関わっていく大役。店舗の売り上げが会社の経営にどう影響しているのかも実感できるようになる。当社に入社した先輩は、入社4〜5年でそんな大役を当たり前のようにこなしている。

マーケティング

雑誌や専門紙、仕入先メーカーなどからの情報を収集。また自分の足で競合店を見て回ったり、あるいは横浜・関内などをタウンウォッチングしたりして、トレンド情報を集める。こうした世の中のトレンドを把握すると同時に、トレンドの根本にある長期的な動きをつかむことも大切。こうして得た情報をもとに的確なディスプレイや品揃えへと結びつけていく。

仕入れ

主要な仕入先となるのは、コスメティック・医薬品などのメーカーと卸売商社。通常は、情報オンラインシステムを介してのオーダーになる。仕入先から寄せられる新商品情報、本部でのミーティング・会議などで収集した各店の売れ筋情報にも目を向け、臨機応変に商品の仕入れを行っていく。もちろんイレギュラーな商品の直接的な買い付けを行うこともある。

ディスプレイ

店内のディスプレイを微妙に変えただけで、一日の売り上げが数万円単位で変わることもある。とくにコスメティックやファッション雑貨は、女性心理と密接に関わってくるため、ディスプレイは重要な位置づけにある。一つの商品が売れれば、店舗全体の売り上げアップにもつながっていくから、ディスプレイも店舗スタッフの腕の見せどころなのである。

販売

お客様は、コスメティックや医薬品の販売スタッフに対して単なる“店員”ではなく、スペシャリストとしての対応を期待している。一人一人のお客様に対して常に最大のサービスを提供することだけでなく、商品知識はもちろん薬品の専門書などからも知識を吸収。日頃の努力から身につけた専門知識をもとに、よりコンサルティング的な対応をしている。

売上管理

年間の売り上げ計画、利益計画などは店長が担当するが、チーフやサブチーフがこれに参加することも珍しくはない。こうして立案された予算計画は本部で調整され、各店舗に割り当てられる。会社全体の経営計画の中で、自分の店舗の売り上げがどういう意味を持っているのか。それをしっかり理解した上で、日々の販売活動に取り組んでいるのである。

人事管理

一つの店舗は社員、パート、アルバイトなどのメンバーで構成されている。コスメティックのメーカーから販売支援のスタッフも参加する場合もあり、メンバーは多彩。各メンバーの勤務ローテーション、店舗でのOJT教育まで、人に関するマネジメントも行っていく。メンバーの能力を最大限に引き出すようなサポートも店舗運営の大切な要素なのである。

24の店舗、
その一つ一つの深い意味

 当社は、コスメティック、ファッション雑貨、医薬品などを扱う専門チェーン。創業以来貫いてきたのが、“立地がほんの1m違うだけでも、店舗の作り方は変わってくる”という経営哲学である。一口に“人出が多い””人の流れが活発な”地域といっても、細かく見ていけば時間帯や場所によって各層はずいぶん変化している。客層が違うのなら、当然、品揃えや店舗スタイルも変えていくべきである。現在までに開設した店舗は24店舗。いわば、各店舗に個性を持たせていくことがチェーン展開のポリシーになっている。たとえば24店舗中9店舗は横浜駅周辺に集中しているが、同じタイプの店舗は構えていない。医薬品専門店、コスメティック専門店、またコスメティックの中でも主力商品を変えるなど、それぞれが独自のコンセプトを持っている。だから、各店舗が重複する商品を取り扱っていても、バッティングすることはない。こうしたきめ細かな経営方針が、当社の今日までの順調な成長を支えてきた大きな要因。消費者ニーズが個性化する中、当社の店舗は根強い支持を受けている。

MDミックスという
新しい概念

 1992年に開設した店舗は、“MDミックス”という新しい概念にもとづいた店舗づくりが行われている。これは、お客様の利便性を満たせるよう、ヘアケアのコーナーにブラシやドライヤーといった関連商品までをトータルに揃えて提供していこうというもの。コスメティックとファッション雑貨の取り扱いが50:50の比率で、ファッション雑貨のウエイトを高めている。また、健康ブームに対応して、アスリートをターゲットにしたビタミンショップの開設計画も進めている。