積極的な経営で、不況下でも成長中

 当社は建築資材や住宅設備機器など、“住”に関する商品を扱う総合商社。商社機能を最大限に生かした柔軟性を武器に、不況下でも順調に業績を伸ばしている。また、3年後の設立50周年を第2の創業期ととらえ、新事業である住宅建築への進出、社内体制の変革など、新しい試みを繰り広げている。ここ2年の間には新たに2つの拠点を開設する計画もあり、今後も積極的な事業を展開していく考えだ。そして、50周年までに売り上げ300億円の達成をめざしている。

20代の先輩たちが営業部門で活躍中

 自由度と柔軟性には自信がある当社。とくに現在は新しい時代にふさわしい企業にむけて、若手の発想や行動力に大きな期待を寄せている。大学新卒者の採用にも積極的で、93年7名、94年14名、95年15名(入社予定)と、新人営業社員も毎年入社してきている。新入社員は社内外でさまざまな研修を受け、その都度レポートを提出。研修担当者が直接添削やメッセージを書き加えて返送するという徹底ぶり。とにかく研修は有意義に、多くのことを吸収してほしいと考えているのだ。

欧米を中心として海外の住宅を視察

 日本の住宅水準は大きく向上したとはいうものの、欧米に比べればまだまだなのが実状。そこで、当社では取引先の建材販売会社の若手経営者を主な対象に、「住宅視察研修」を主催している。第1回はラスベガスで開かれた「北米住宅展」の見学がメインだった。現在までに第4回を数え、目的地もヨーロッパへと広がっている。視察には当社の社員も数名が参加していて、海外の建築物や住文化に直接触れる絶好の機会となっている。