OPEN THE MIND
当社は、“美・感生活”を創造します。
より快適な住空間を−−。私たちの住まいは時代とともに向上しています。また、私たちのライフスタイルは多様化し、快適さという言葉が持つ意味合いも大きく変わってきました。しかし、時代がどんなに変化しても、自然とのふれあいに対する私たちのあこがれは、色あせることがありません。技術が進歩していく中で、むしろ自然と融合した住空間を求める声が高まっています。私たちは自然の中にやすらぎを感じ、安心感を覚えるのです。
当社は、内装扉をはじめとして各種の建材を手がける企業です。設立以来50年以上にわたって、住宅とは切り離せない“木”という生き物を扱ってきました。住宅は毎日の生活の基本となるものであり、一生の夢といわれるほど大きな財産です。木材の性質や特徴を知り尽くし、そして使う人の立場に立ったものづくりを進めることによって、暮らしの中に少しでも多くのやすらぎを提供していきたいと考えています。こだわりを持ったものづくりこそ、当社が何よりも大切にしているものなのです。
OPEN THE PRODUCTS
住む人本位の姿勢が製品の種類に表れています。
もはや扉には、性能や品質と並んで、ライフスタイルを演出するプラスアルファの要素が求められるようになりました。当社の内装扉は、20万回の開閉テストにも耐える確かな品質に加え、機能的な美しさも持ち合わせています。また、特注品や共同開発品にも対応。細かいニーズにもしっかりと応える仕事ぶりによって、製品アイテムを広げてきました。豊富な製品ラインアップは、住む人本位に考える企業姿勢の表れなのです。
OPEN THE MERIT
当社の製品をお使いいただくメリットをご説明します。
当社では、品質の高い製品を、より安く、短納期で、より便利な形で納品する体制づくりをめざしてきました。生産面では、生産リードタイムを大幅に短縮する「邸別生産システム」を採用。また、社内のムダを徹底的に省くことによって、より安く製品を提供できるようにしています。さらに、一邸分の必要なものをとりまとめ、建築現場の工程に合わせてタイムリーに供給する物流システムまで。お客様にとってメリットの高い体制を整えています。
一品づくりの生産スタイルで、
スピーディな対応をお約束します。
住宅の洋風化にともなって、一邸あたりで使う扉の枚数は、従来の7〜15枚から15〜25枚へと増えています。この数字に見られるように、扉はもはや多品種少量型の製品といえるわけです。一般的に生産効率を高めるためにはロット生産が導入されますが、当社では一邸ごとに必要な建材を生産するトヨタ方式を採用しています。この邸別生産システムでは受注からすぐに材料発注・生産へ移れるため、生産リードタイムを大幅に短縮。ロット生産ではおよそ1カ月の期間を要する生産計画も、およそ3日間にスピードアップし、短納期での納品を実現しています。また、お客様の仕様変更や急な特注、納期変更にも柔軟な対応が可能です。
必要なものを、必要な時に、
工事現場へとお届けします。
発注の際は、貴社図面を担当営業員にお渡しください。約10名の木拾い担当が、図面から受注品目を拾い出します。拾い出された受注品目は当社の物流倉庫で出荷日まで管理し、厳しい品質チェックをクリアしたものだけを出荷しています。納品は95%までが邸別現場納品です。納品基準を徹底するため、すべて自社便(一部専属業者)で納入。住宅建設現場の状況を考慮し、車両も2t車・1t車を活用しています。また、伊勢原工場は物流拠点としての機能もあり、他工場の生産品や外注による調達品も一邸別にとりまとめた上で、工期や工程に合わせ、通常は2回に分けて必要な品目を納入しています。小回りの利くデリバリーシステムも当社の特徴です。
在庫管理や設備投資のコストを
大幅にシェイプアップしています。
邸別生産システムには、製品在庫や資材在庫を大幅に削減できるという利点があります。またシステム化を図り、CADによる設計、NC制御の加工機や工作機による生産を進めると同時に、生産部門では汎用機をベースに生産設備の設計・開発、改良などを行っています。通常、大量の在庫管理や高価な設備導入に要する費用は製品価格に反映されますが、当社ではこの部分のムダを大きくシェイプアップしているわけです。もともと品質に対する厳しい姿勢は当社が最も自負するところ。これに近代的・効率的な生産システムがバランスよく融合し、よいものを安く提供する独自の体制を形づくっているのです。
小さなことにも目を向け、
常に改善を繰り返しています。
木工製品は、手造りの要素が多く残されている分野です。機械やシステムだけの力では、よいものを効率的に生産していくことはできません。当社には改善提案制度があり、社員から多数の提案を吸い上げています。社員全員が日常の業務の細かい部分にも改めて目を向け、よりよい方法を探求しています。生産ラインでは、作業や動作などの秒単位での時間短縮を図るなど、ムリやムダを徹底的に省いています。こうした小さな積み重ねによって、改善に次ぐ改善によって、理想的な生産体制が築かれているわけです。また、これとは別に、設備の自主的な改善活動に取り組む「KOPS推進室」も設置。“改善魂”は社内の隅々にまで浸透しています。
伊勢原工場だけで、
1日500Setの枠付扉が生産可能です。
伊勢原工場は、当社の全生産品目の8割を手がける主力工場です。日産およそ500セットもの木製枠付内装扉をつくり上げていく高い生産能力を持っています。また、特注家具などの製作のほか、製品の設計や新製品開発なども担当しています。一方、長野工場と岐阜工場は、伊勢原工場に対する生産支援という役割を担っています。長野工場、岐阜工場で生産された製品は、いったん伊勢原工場に届けられ、邸別にまとめられた上で出荷されていきます。各工場がそれぞれの役割を果たしながらチームプレーで連携し、全体として多機能でハイレベルな生産能力を形成しているわけです。
東北エリアのニーズに応える 新工場の開設
近年、住宅建築の新しいマーケットとして、東北地方に注目が集まっています。当社では平成8年6月、宮城県仙台市に新工場を開設。広く東北エリアのニーズにダイレクトに応えていこうと考えています。需要地に生産拠点を持つことによって、物流コストの削減が図れるほか、実際にその地域に住む人々の近くにあって安定したアフターサービス体制を確立。さらに生の情報やニーズを収集することによって、新製品開発などに結びつけていく考えです。
OPEN THE FUTURE
当社の住宅未来図「壁のない家」
今後、日本の住宅では、収納システムが重要なポジショニングを占めるようになるといわれています。確かに日本は土地資源的に住宅建築の条件が厳しく、省スペースという観点からも、合理的な収納システムの必要性は高まっています。KAMIYAでは、こうした省スペース化に加え、本格的な高齢化社会や福祉社会の到来、さらには生活のソフトウエアの向上という観点から、全く新しい収納システムを企画・開発しました。
最適の収納は、
確実に変わっていきます。
ライフスタイルや家族構成は、年数の経過とともに変わるものです。それに伴って最適の収納も確実に変化していくはずです。従来のシステム収納は、取り付け位置が限られていたり、変更が困難だったりと、柔軟性の点で課題がありました。そこで当社では、これまでにない新しい概念による「収納壁」を企画・開発しました。これは、壁の厚みを利用した収納システムで、必要な時に壁や収納として自在に使い分けができます。いわば壁と収納の機能を一体化したものといえるでしょう。また、収納の高さや奥行きなども日曜大工程度の作業で変更できるため、お子さまやお年寄り、車椅子の方々まで、あらゆる収納ニーズに標準品で対応できます。当社では、この「収納壁」を通常の壁と同レベルの価格で提供します。
廊下に、
もう一つの機能をプラスしてみませんか。
おそらく100%近い人々が、「廊下は通路である」という概念を持っているといって間違いはないでしょう。当社では、廊下は通路であるがゆえ、邪魔にならないように家具や生活用品などを置く習慣がないことに着目しました。キッチンの床下収納は以前かありましたが、いろいろなものを扉の開閉がしにくいという主婦の声もよく聞きます。その点、廊下は、床下のスペースを生かした収納を設ける場所として理想的です。当社では、標準的に廊下に収納スペースを設ける収納床を企画・開発。内装扉や特注家具などで培ってきた経験を生かし、扉や収納部分に様々な工夫を加えているため、使いやすさも大きな特徴になっています。
インテリアという側面から、 充実感ある住空間の創造に貢献しています。
日本の住宅の質的向上が叫ばれるようになってから、どれだけの年月が過ぎたでしょうか。住空間に対する人々の満足感は、衣・食・住の3つの中でまだまだ低いのが現状です。しかし、住宅関連業界各社の努力によって、住宅の質は確実に向上してきていことも事実です。その中で、当社は内装扉などの建具を扱うメーカーとして、住宅の質的向上の一端を担ってきました。
当社は、昭和17年の設立以来、米軍用家具調度品、船舶内装などを手がけ、木工技術を積み重ねてきた会社です。今日では一般的なパネル施工方式も、もともとは狭い船内での作業を効率化するために開発した手法でした。これを住宅内装部材に応用したことが、インテリア全般の分野へと進出する契機となりました。ですから、木材の良さを十分に引き出した製品づくりは、当社がもっとも得意とするところなのです。
“もっと安くて良いところに住みたい”という人々のニーズは、まだまだなくなりません。当社では、インテリアという側面から、充実感や満足感の感じられる住空間づくりに携わり、社会に貢献していきたいと考えています。