映像・画像とコンピュータ技術とを結びつけ、
ハード・ソフトの先端製品を開発するエキスパート企業

 当社は、映像総合企業グループ”の一員。映像・画像とコンピュータ技術を結びつけ、これまでにハイスピードカメラ、映像・画像処理システム、CADシステムなどの製品を開発してきました。その納入先は、医療や学術研究、航空宇宙、先端メーカー、建設業界、放送業界、そして一般ユーザーまで多岐にわたっています。今、映像・画像の利用はあらゆる方面で急速に広がりつつあり、当社も急成長を続けています。

次々と広がる映像と画像の高度な利用。
そんな未知の世界を探ることが、
当社の企業テーマ。

コンピュータ技術の進歩が、
映像・画像の可能性を広げる

 映像・画像とコンピュータ技術とが結びつく。映像という言葉からは放送関連の世界が頭に浮かんでしまうかもしれないが、そうした専門家集団とは別に、直接は映像や画像と関連のない研究や開発といった世界にも映像・画像を自在に扱う技術が浸透してきている。学術研究や先端産業などでは、新たな技術や製品が誕生させることにつながり、私たちの日常生活やビジネスの場にもさまざまなメリットを提供しているのである。
 当社は、こうした映像・画像という切り口から、ハード、ソフト両面にわたって数々の先端製品を開発している企業。映像総合サービス企業の一員として、映像・画像の新しい技術に取り組んでいる。当社の社名には、PHOTON(光子)とELECTRON(電子)という2つの意味が込められており、映像&エレクトロニクスを融合した技術の追求を企業テーマにしている。産業映像、放送映像、CAE(Conputer Added Engineering)という3つの事業フィールドを持ち、これまでにディジタルハイスピードカメラ、映像・画像処理システム、CADシステムをはじめとする製品を次々と生み出してきた。また、海外メーカーの最先端映像システムの輸入販売や技術サポートにも積極的に取り組み、映像・画像処理の世界で幅広い事業を展開している。これらの製品は、放送関連業界はもとより、医学をはじめとする学術研究の分野、そして航空宇宙や自動車・精密機械といった先端産業の研究開発、建設業界の設計業務、あるいはスポーツや日常生活の分野でも活用され、その活動を力強く支えている。

エアバッグの開発や航空宇宙分野で活用されるハイスピードカメラ

 最近、注目を集めている自動車のエアバッグ。衝突の一瞬を細かく解析できれば、より安全で適切なセイフティシステムが確立できる。当社のディジタルハイスピードカメラは、1秒間に4万コマのハイスピード撮影を可能で、これはVTRのスローモーション撮影の数百倍にあたる数字。衝突の際のクルマや人間の動き、エアバッグの作動を、鮮明な画像で手に取るように見ることができるというわけ。ロケットやHOPE(宇宙往還機)など宇宙開発分野の研究開発にも、ハイスピード撮影は利用されている。また最近は、さまざまな製品の設計にCADが利用されるようになったが、当社ではLAN対応の製品から一般ユーザー向けまで、多種多様なCADシステムを提供している。

医療や学術、スポーツの場にも、
ハイスピード撮影は欠かせない存在

 今まで見えなかったものが見えるようになる。こうした技術は、学術研究の場でも大きな効果を上げている。たとえば医療の分野では、人間の運動動作を細かく解析することで、より有効な治療やリハビリテーションにつながってくる。声帯の微妙な振動と音声との関係の分析、義歯の新成形技術のための実験などにも、ハイスピード撮影は欠かせない存在になっている。また、細胞や微生物などの顕微鏡映像の取り込みや、ミクロの世界の粒子解析に利用される高繊細な画像処理システムも当社の製品の一つ。身近なところでは、ハイスピードカメラと動態解析ソフトを組み合わせることで、スポーツの指導や選手の競技技術の向上、スポーツ用具の開発などにも役立てられている。

建築設計のプレゼンテーションに
効果を発揮するCG作成システム

 当社では、建設業界向けのCADシステムも開発。土木設計の支援、近年注目を集めるようになったCG(コンピュータ・グラフィックス)作成などに利用されている。とくに、建築プレゼンテーションCADシステムは、パソコンを使って本格的な3次元CGを制作できるソフトウエア。画面上で顧客の要望に応じたさまざまなデザインのモデルハウスの外観をつくることはもちろん、実際に家の中を歩き回ったように部屋のイメージを表現できるという画期的な製品である。あらゆる視覚から捉えたイメージ画像づくり、いろいろな状況に応じたシミュレーションができるため、今まで図面や模型で行ってきた建築設計のプレゼンテーション手法を大きく変えようとしている。

信号変換、画像処理システムなど、
放送関連向けの高度な技術も蓄積

 放送関連の世界も、当社の主要なマーケットである。テレビ局では、フィルム撮影されたものを標準テレビ信号に変換し、一般家庭へと送り出している。その信号変換に使われているのが、テレシネ装置。当社は、1987年に英・ランクシンテル社と総代理店契約を結び、同社のテレシネ装置の輸入販売を開始。放送局や制作会社への販売、納入後の技術サポートを行っている。また1993年には、複雑なエフェクトをつくり出す3次元ディジタル画像処理システムの販売にも着手した。このほか、自社開発の信号処理装置や信号発生器、画像処理システムもあり、放送業界の技術革新にも大きく貢献している。

映像・画像処理のマーケットは、
これから本格的に広がると思った

 「就職に際して私が考えたのは、すでに成熟している業界よりも、これから伸びていく未完成の業界のほうが面白いだろうということ。自分でマーケットを切り開いていくことに興味がありましたね。それと、できれば大きい会社よりも小さい会社のほうが、自由度が高く、組織の枠にとらわれずにいろいろなことに挑戦するチャンスがあるだろうと考えていました。その点、当社は、これから本格的に世の中に浸透していく映像・画像処理という分野を手がけていましたし、社員数も百数十名という規模。営業は営業だけという感じではなく、興味があれば技術のことにも取り組んでいけるのではないかと考えたわけです。

大学の研究室からメーカーの設計部門、
個人ユーザーまで納入先は多彩

 現在は、CADシステムの営業に携わっています。私が担当しているのは、お客様から電話で寄せられてくる問い合わせへの対応が中心。問い合わせは、一般の個人ユーザーの方から大学の研究室、電気・機械メーカーの設計部門の人まで、さまざまです。商品知識は研修でひととおり吸収しましたが、やはり専門用語を耳にすることも多く、最初は質問の内容が理解できないこともありましたね。また、営業で使うサブツールの作成も担当しています。これは、CADの導入によって、どのくらいの効率化が図れたかといった具体的な事例を示した資料。入社1年目からいろいろな仕事を担当させてもらっています。

ユーザーからの評価も高く、
製品には絶対の自信を持っている

 当社の製品の特徴は、あらゆる点でユーザー本位の設計になっているということです。CADシステムには、海外メーカーのものを日本語化した製品が多かったんですが、当社の製品は純粋な日本製。日本のメーカーの設計・開発業務に合わせてつくられた製品です。ニーズに的確に応えた機能が評価されているようです。それと、今まではワークステーションクラスの高い能力を持った機種でないとできなかった機能も、パソコンの能力で可能にしています。あとは、常に最新のコンピュータ環境に対応していることもあげられますね。その点での評価も高く、製品力は抜群だと思いますね。