建築の知識を生かして
企画営業の仕事をする。

当社は首都圏で都市型マンションを中心に手がけている不動産企業です。社員数23名と会社の規模は大きくないものの、大手ゼネコンや金融機関とタイアップし、共同事業というユニークな方式で事業を展開しています。そのため、土地情報の収集から用地の調査、事業化の検討、具体的な企画立案、設計事務所やゼネコンへの発注、さらに広告展開や販売活動まで、マンションの企画・開発に関するあらゆるプロセスを手がけているのです。しかも、プロジェクトの推進にあたっては、一つの営業チームが一つのマンションの企画から販売、アフターフォローまでを一貫して担当していく体制になっています。ですから、営業社員はマンション開発の一連のプロセスすべてを見ていくことになります。ただ単に“売るだけ”の営業ではなく、企画面に大きく関わっていくだけに、社内にはどうしても建築の専門知識を持った社員が必要なのです。

首都圏に大型マンションを開発する

自分が本当に住みたいと思える住まいを提供していく。これが当社のポリシーです。その実践として開発したのが、埼玉県の「クレド」。平均100㎡の広々した専有面積を持つ3LDKでありながら、3500万円台の低価格を実現しました。マンションの開発では、設計事務所やゼネコンとの打ち合わせが重要になります。現在は、社長が先頭に立って行っていますが、実は社長は文系出身。ですから、社長の技術的な通訳として、設計面や施工技術面などの綿密な打ち合わせをしてくれる社員が必要なのです。

半歩先を行くプランを考える

住まいとしてのクオリティを高めていくためには、ライフスタイルを演出し、価値のある空間を提供していく企画力が大切になってきます。当社では、企画のアイデアを全社員から吸い上げているので、誰もが自分の企画を形にするチャンスを持っています。一例をあげると、「クレド」では全戸に“パノラマリビングルーム”を設置しています。これは、窓のあるベランダ側を半円形にし、採光や視界が広がるようにした新しいタイプのリビングルーム。企画力でクオリティを高めた好例です。

新工法で100年住宅をつくる

「100年住宅構想」。100年の耐久性を持ち、しかも100年にわたって新鮮さを保ち、変化するライフスタイルにも対応できる。そんな住宅の提供をめざし、96年からは新工法による木造住宅に本格的に取り組み始めました。これは、在来・2×4・鉄骨の良さを合わせた工法で、30m四方の大空間がつくれるなど多くのメリットを持ちます。マンションと一戸建て住宅の間に位置する共同住宅として展開していく計画。当社が事業主として取り組むため、今後は施工管理など技術的な仕事を担当する機会も多くなるはずです。

建築家の目で住まいを紹介する

マンションや住宅を購入しようとしているお客様が、営業社員に求める要素は何か。それは100%の信頼を寄せられる誠実な対応であり、プロとしての専門的な知識に基づいたコンサルテーションです。とくに、不動産ビジネスの知識にプラスして、建築学の技術的な知識があれば、物件の善し悪しを的確に見抜くことが可能になり、それだけお客様に対して奥の深いコンサルテーションが展開できるわけです。そうした専門知識をもとにした営業スタイルこそ、当社がずっと大切にしているものなのです。