とりあえず外食の仕事ならできそうだろう。
そんな学生さんが多いんです……心配です。
人事マン・3年目に、
新たな決意
人事の仕事を担当するようになって、今年で3年目を迎えます。人事マンとしては、経験豊富というわけではありません。1年目の採用活動ではよくわからずに、何でもかんでもたくさん人を集めようという思いが先に立ってしまいました。それこそ、本当にやる気があるのだろうかと疑いたくなるような学生さんにもお会いし、不安になったものです。2年目には少しわかってきて、自分なりに満足できました。そして3年目の今年、私なりの自信を持って採用活動に取り組みたいと思います。
いつでも真剣勝負で
応えていきたい
基本的に私は、大人数でのセミナーや会社説明会は好きではありません。大勢の人を採用したいのではなく、意欲を持った仲間を増やしたいのです。ですから、学生さんとはなるべく少人数で接し、一人一人の考え方や個性をしっかり受けとめています。じっくり話したいのです。積極的に疑問なり意見なりをぶつけてくれる人には、納得いくまで話をしてきましたし、今年もそうしたいと考えています。前向きな姿勢にはきちんと応えたいのです。
正直に、ホンネで。
それが私の基本です
当社のすべてを正しく理解して、納得したうえで入社してほしいと考えています。入ってから何か誤解していたことがわかり、つまらないことでやめてほしくありません。そのため、何でも正直に話しますし、店舗見学では裏方の部分も見せし、店長の仕事の厳しいところやデメリットもきちんと伝えます。それで、本当にやりたいと思う人と一緒にやっていきたい。皆さんにもホンネで話してもらいたいのです。
外食以外の業界も
ぜひ見てほしい
採用活動では、「外食店舗でアルバイトをして興味を持ち、外食企業への就職を考えた」という人にもよくお会いします。でも、私は、あえて他の業界も見るようにアドバイスしています。就職は、人生の中で極めて大事なイベントです。そこで自分の一生が決まる可能性もある。そんな大切な活動を、一つの業界しか見ないで決めてほしくない。いろいろな業界を知って、それでもなお外食に興味がある人に入ってきてほしい。以前には、意気投合していた学生さんが、私のアドバイスで他の業界を回り、そこに就職が決まってしまったこともありました。その後、報告に来た彼と一緒に飲みに行って、お祝いしましたよ。
当社の将来
当社のメイン店舗は、食は地球という自然界のメッセージだというポリシーを貫き、手打ちではなく、手延べのうどんを出しています。そのため、お店のファンも多いのです。でも、これからはメイン店舗だけにとどまらない。今も、第2の柱としてとんかつ店が定着しつつあるんです。それに、当社の店舗は現在110店。社員の努力でまだまだ伸びるし、店舗も増えていく。自分の手で会社を伸ばしていく、それができる会社です。
店長は自分の考えで
何をするか
ふつう外食産業の店長は、本部のマニュアルに従って店舗の運営をしています。当社にもマニュアルはあります。でも、店舗サイドの意見がかなり採り入れられる仕組みになっています。各店舗でオリジナル・メニューの開発も行われていますし、本人次第でいろいろなことができます。外食の仕事は決して難しい仕事ではないかもしれませんがない。ただ、誰にでも簡単にできる仕事というわけではありません。店長には、外から見ていてもわからない苦労があるし、誰もが店舗運営の大変さに直面します。大変だからこそ、何かを成し遂げたときの達成感が大きいんです。
やりがいや目標は、人それぞれ違っていいと思います。何か目標に向かって一生懸命になれる。私は、そんな人たちと出会いたいのです。