同社の技術領域は幅広い範囲にわたってる。マルチメディア時代の次世代通信網構築で欠かせない各種電送装置や、携帯電話などの移動体通信システム、電波技術を応用したレーダー関連・無線通信関連製品、あるいは入退場管理システム・紙幣識別装置などのメカトロニクス機器などまで。また、人工水晶デバイスも同社の主力製品の一つで、小型化する携帯電話やパソコンなどの高性能化・高品質化を大きく支えている。
次世代通信網構築の一端を担う
通信機器・電子デバイス総合メーカー
当社は、昭和13年の設立以来、半世紀にわたり、通信機器と電子デバイスの総合メーカーとして活動を展開してきた。とくに「通信システム」「移動無線」「電子機器」「電波」「水晶」の各事業部を中心に、幅広い技術力を発揮している。
通信システムでは、音声や画像、データなどの情報を高速・高品質で処理・伝送する回線終端装置や多重変換装置を開発。次世代通信網構築に向けて、新同期多重変換装置、デジタル専用線の伝送路品質管理システム、光通信利用の伝送通信装置・監視システムなどの開発にも取り組んでいる。
移動無線では携帯電話をはじめ、気象衛星による環境観測の分野で、アルゴスシステム用の衛星通信データ端末送信機を開発。スターシス計画などのシステムへの参入も進めている。
電子機器の分野では、券売機や入退場管理システム・カード販売機・紙幣識別装置など、主に公共施設などの自動化・省力化を果たす機器・システムを開発している。
電波事業部では、レーダー関連と無線通信関連製品を柱に展開。質問電波の送信と自動応答信号の受信でお互いの航空機の機体番号や高度情報を識別するシステム、移動体間・移動体と地上局間で音声やデータの通信を行う無線通信システムなどがある。
さらに人工水晶の分野では、体積わずか0.4ccの温度保償型水晶発振器をはじめ、小型化された携帯電話に不可欠のデバイスを数多く生み出している。