ビルをつくる 育てる 守る 電気技術者

“インテリジェントビル”って、どこがインテリジェントなんだろう? それは、中央監視システムで空調やセキュリティーが管理されているとか、情報ネットワーク網が張り巡らされているとか、そんなハイテク機能があるということ。これらの核になっているのが、電気・電子・機械などの技術だ。今や“ビルをつくる”という言葉の半分ぐらいは、“システムをつくる”ことを意味しているのである。しかも、システムは建築物の心臓部として生き物のように動き続けているから、いつでも最適の状態にあるように守っていかなければならない。それに、快適空間に対するニーズはどんどん高まっていくため、時代に合ったカタチへと育てていくことも必要なのである。

計装って一体なんだろう

いろいろな「計器を装備」して、快適な空間をつくること。建物でいえば、空調をはじめ、給排水、照明、電気、防災、セキュリティ、通信ネットワークなどの設備・機器をビルの中央で集中監視し、自動制御していくことを意味している。当社は、この計装システムの設計から施工、メンテナンスまで、トータルに取り組んでいる専門企業である。

東京ドームや東京都庁も

当社が対象にしているのは、大規模オフィスビルだけではない。ハイレベルなクリーンルームが必要なLSI製造工場、バイオ研究所まで、あらゆる空間づくりを手がけてきた。東京ドームや東京都庁舎、恵比寿ガーデンプレイス、幕張メッセなどの空調自動制御システムにも、当社の技術が発揮されている。

平均年齢○歳の仲間たち

全社員の平均年齢は○歳。20代の社員が多く、コミュニケーションは抜群。仲間意識が強くて、仕事で困ったことがあっても、みんなでフォローし合っている。仕事でわからないことに出くわしたときも、先輩や上司に何でも聞ける雰囲気だから安心。こうして一つ一つ知識を吸収して、プロフェッショナルへと育っていくのだ。

資格取得をバックアップ

国家資格をはじめ、資格取得のチャンスが多いのが当社の特徴。社内講習会を開催し、受験費用も会社で負担するなど、社員の資格取得を強力にバックアップしている。

電気技術者のビルのつくり方

Step1 設計
建物は一つ一つ違った個性を持っている。バイオ研究所ともなるとコンマ何度というレベルでの温度管理が要求されるほど。どう使うか、どのようにしたいかなど、クライアントから寄せられるニーズや基本スペックをもとに、それぞれの建物に適したシステムの設計、空調機器の選定、制御のためのソフトウェア開発までを行っていく。

Step2 施工管理
計装システムは、建築物の血管や神経にあたるもの。これを実際に設置・敷設し、建築物に生命を与えていく。施工管理技術者の役割は工事の指揮・監督で、計装や電気の知識のほか、協力スタッフをまとめて予定通りスムーズに工事を進めていく力も求められている。工事は天候にも左右されるから、変化する状況に応じて臨機応変に対処していくことが大切。

Step3 メンテナンス
建物がいつでも健康な状態にあるように、担当する物件を定期的に点検。モーター、コンプレッサー、センサー、ポンプなど、いろいろな設備・機器を診断していく。設備には寿命があるから、劣化状況や安定動作がどこまで可能かなど、現状を正確にキャッチ。もしも、リニューアルが必要ならば、建物の利用者に影響を与えないような補修計画を立てていく。