次のうち、軟X線を使ってできる技術が2つあります。
さて、それはどれでしょう。

(1)ガン細胞を消すことができる。
(2)半熟ゆで卵がきれいに作れる。
(3)チーズの中に混入したクギを透視できる。
(4)細胞を生きている状態で見る顕微鏡のようなものが作れる。

当社は、自動認識の技術をここまで高めています。

 もう、おわかりですね。答えは、(3)と(4)です。すでに当社では、(3)の技術を確立。食品やリチウムイオン電池などの非破壊検査に活用されています。本来、軟X線は露光の関係で物質を一旦静止させて照射する必要がありましたが、当社では照射と画像認識に関する独自の技術を開発。これによって、生産ライン上を移動する製品の検査もできるようにしてしまったわけです。
 また、軟X線は人体への影響がほとんどないため、将来的にも大きな期待を集めている分野です。たとえば現在は、細胞を生きたままの状態で内部を見ることができる顕微鏡のようなものの研究開発も進めていて、これが完成すれば、新素材開発などで全く新しい素材を生み出すことも可能になるはずです。当社では今年5月に、軟X線関連の開発を行う「軟X線開発部」を新設。ビジネスの面でもパワーアップを果たし、将来に向けた体制を整えています。
 このように、当社は他社が手がけていない世界初の技術を追求することで、成長を果たしてきた会社です。事業の柱であり、高いシェアを築いている「バーコードリーダー」では、世界で初めて半導体レーザーを応用。ほかにも全方向型リーダーや、画像認識技術を応用した二次元コードリーダーなど、次々と新しい技術を生み出してきました。さらに「カラー画像認識装置」「高出力X線源」などまで、“自動認識”というテーマのもと、いろいろな角度から新技術を追求しています。