当社の営業は、
工務店の社長に会うことから始まります。
経営者を相手にする営業
仕事は、経営に課題を持っている中小・中堅の工務店に、低コスト住宅のつくり方や顧客の開拓の仕方などを提供すること。経営に関わる仕事だから、商談の相手は工務店の社長。20代前半の若手が全国の社長と対等にわたりあっていて、アントレプレナーシップも発揮。いろんなタイプの社長の考え方にも触れて、自分を磨いています。
逆に感謝されてしまうことも
工務店に業績をアップしてもらって初めて、当社の仕事は成功といえます。中には、売上7億円・社員数20名だった増改築専門の工務店が、当社と取引を始めてから新築に進出。1年目にいきなり91棟の新築物件を受注し、売上を15億円に倍増した例もあるほど。工務店の社長や従業員から逆に感謝感激される仕事でもあるんです。
見込み客に絞ってアプローチ
当社の営業の第1歩は、DM戦略とセミナーの開催からスタートします。DMに反応してくれた人、セミナーに出席してくれた人が、主な営業先になります。そもそも当社のビジネスに興味を持ってくれた人を対象に営業をかけているので、商談の進行もスムーズ。効率的な営業活動を展開しています。
チーム制だから安心
営業はチーム制が基本。チームは3〜4人で、20代後半のリーダーと若手社員という構成になっています。リーダーの営業ノウハウを学んだり、わからないことを相談。また、メンバー同士がお互いをサポートをしあいながら営業活動を展開していきますから、担当の顧客に対するフォローも万全。
全国をカッポする
建設業は、地域に根づいた産業といえます。全国どの町にも工務店はありますから、当社の事業エリアも全方向に広がっています。話を聞きたいという社長がいる限り、どこにでも飛んでいくのが当社のポリシー。いろんな地域の文化(料理やお酒だったりもします)に接する楽しみもあります。
頑張った分はきちんと評価
営業社員の“頑張り度”や“能力”を正しく評価することも忘れてはいません。収入は、固定給+歩合給という仕組み。固定給で安定した収入を確保するとともに、チームの売り上げの0.9%が歩合給として還元されます。頑張れば頑張っただけの分が、自分に還ってきてくる。仕事の意欲がずっと持続できる体制になっています。
全国各地の工務店を応援するビジネスです。
あなたに担当してもらいたい仕事、それは当社が1990年から始めたユニークな新ビジネスです。では、このビジネスを説明する前に、ターゲットにしている建設業界について少しだけ触れておきましょう。
建設業界には大手から中小まで、およそ20万の会社があると言われています。しかし、“スーパーゼネコン”“ゼネコン”と呼ばれる企業はほんの一握り。8割は中小規模の工務店です。これらの会社は、技術は高いけれど営業力がないとか、良いものを建てるけれどコストがかかりすぎるとか、施工は素晴らしいけれど設計力がないとか、いろいろな課題を抱えています。また、それぞれの会社が得意なものを共有するようなネットワークや情報力もなかなか育っていないのが現状です。
そこで当社では、こうした会社を手助けするビジネスに目を向けました。先進的な建設業の経営手法を徹底して研究・調査。全国の中小・中堅工務店のネットワークを形成し、新しい工法のノウハウや営業展開のためのツール、優良な部資材などを提供することで、経営を支援するビジネスを始めたのです。
なぜか、名前は「情報工学システム事業部」です。
当社が組織する工務店ネットワークには現在6500社が加盟。ここには、何か“光るもの”を持つ中小企業があります。そうした優良な素材を発掘し、商品価値を付加して経営の武器にまで完成度を高めた上で、必要とする各社に提供していくことをビジネスの基本にしています。その一例であるは、在来工法の住宅を半分のコストで施工する画期的な工法システム。ネットワーク内のアキュラホーム社の企画住宅をもとに、当社が一つのシステムとして形にしたものです。同じように、RC建築のコストを半減したシステムもあり、工法ばかりでなく、現場作業の効率化が図れる部材のプレカット販売なども行っています。さらに、マーケティングや営業戦略のノウハウやツールも提供。住宅やマンションを建築する見込み客の発掘の仕方から、営業活動の進め方まで、細かなコンサルテーションを行っています。
今後も、スチール材を用いた新しい2×4住宅、全国の住宅展示場の支援、TVCMによるPR活動など、将来に向けた計画が目白押しです。拠点網も拡充し、全国50拠点の体制をつくり上げる青写真もあります。将来は建設業界だけにとどまらず、他の業界へ進出していく考えもあります。だから、事業部名も「情報工学システム事業部」。「建築」「建設」といった言葉は入っていません。“ノウハウの総合商社”として、幅広い展開をめざしています。
25期連続で増収増益中、二部上場も果たしました。
当初6名で始まった情報工学システム事業部も、今では60名のメンバーを抱えるまでになりました。1年目に1億6900万円だった売上高は、97年3月には52億円を達成する見込み。この数字は、いかに中小の工務店に必要とされているビジネスであるかを物語っています。当社全体では145億円の売上を達成する見込みですから、数年の間に全売上高の4割弱を占める柱へと育ってきたことになります。当社では、95年9月に店頭公開を果たし、97年1月に東証第二部への株式上場を実現しましたが、情報工学システム事業部の躍進が大きな原動力となったわけです。
では最後に、当社が従来から行っている事業について紹介しておきましょう。当社をひとことで言うなら、“多彩な事業を手がけるコングロマリット企業”という表現になります。1971年にD社の加盟店としてスタート。今やシェア20%、トップ加盟店のポジションを確立しています。その後、オフィスや店舗をターゲットにしたフラワーリース事業に進出。フランチャイズ本部として、全国145のFCチェーンを築いています。さらにオフィスコーヒーサービスなどのドリンク事業、総合レンタルショップなどのショップ事業にも取り組んでいます。安定性と将来性をかねたビジネスを中心に、多角的な経営を展開。設立から現在まで25年にわたって増収増益を続行中です。